入ろうと思ったきっかけを教えてください

社会人になって1年が経つ頃、趣味で歌を習いたいと思っていたところ、ラミーミュージックに通っていた母の友人がラミーのコンサートに誘ってくれました。その中でたまたま、私の好きな曲の1つである”The Longest Time”(Billy Joel)が演奏され、とても興奮しました。すぐにその明るい雰囲気に引き込まれ、皆さんがとても楽しそうに歌う姿に感動して、その場でアンサンブルクラスに入ることを決めました。

継続している理由を教えてください / プライベートレッスンを受けていかがでしょうか? / 講師に対して感じることを教えてください

私は小さい頃からエレクトーンや吹奏楽で音楽を続けていて、留学して英語も勉強していたので、「英語で」・「歌う」ラミーは私にぴったりの教室でした。アメリカ人のマイケル先生や、アメリカ長期滞在の経験がある先生方の指導のもとで、本場の英語を学べることも大きな魅力でした。

先生方は、私たち生徒一人ひとりの意思や音楽レベルに合わせた丁寧な指導をしてくださいます。特にプライベートレッスンの時には、全員に対して画一的な教え方をするのではなく、生徒それぞれの長所や課題を的確に把握して、得意な部分を伸ばし、苦手を克服できるような細やかなアドバイスをしてくれます。

私の場合は元々、習った通りに正確な音程・リズムで歌うことは得意でしたが、語りかけるような歌い方や、少し遅らせて歌うなど、歌に表情をつけたりすることは苦手でした。そこで先生方が教えてくださったのは、英語をしゃべる時のアクセントやイントネーションに沿って、音やリズムを変えて歌う方法です。すぐに上手に歌うことはできませんでしたが、何度も何度も丁寧に教えて頂いたお陰で、今では前よりも語りかけるような歌い方ができるようになったと感じています。音程の正確さを活かし、かつ表現力を磨けるような曲を薦めてくださるので、発表の場でも私の持ち味を出すことができました。

以前、他の音楽教室の発表会を見に行く機会がありました。皆さんとても上手に歌われるのですが、どことなく歌い方や雰囲気がみんな同じように聞こえてきて、少しつまらなさを感じました。それに対して、ラミーコンサートに出演する生徒の皆さんの演奏は、音楽のジャンルも歌い方も個性に溢れています。いかにラミーの先生方が生徒のパーソナリティーや好きな音楽を尊重し、それぞれの才能を活かす指導をしてくださっているのかが、ラミーコンサートに表れていると思います。

時に厳しいコメントを頂くこともありますが、それは音楽に取り組む時だけで、教室の雰囲気はいつも穏やかでアットホームです。

アンサンブルのレッスンを受けていかがでしょうか?

私はソロ演奏の練習もしていますが、アンサンブルにはソロでは味わえない楽しさがあります。

アンサンブルは色々な人が集まるので、ひとつのグループにまとまることはとても難しいです。しかし、先生方が細かく、熱心に指導してくださり、メンバーの皆さんも一生懸命に練習するので、ラミーコンサートでは力強くて美しいハーモニーを演奏することができていると思います。

以前、アンサンブルのレッスン中にゴスペルの曲を歌っていた時、私は、その場の全員が「良い音楽を作ろう!」という思いで、それぞれが持つ最大限の力を出して、心から楽しんで歌えていることに感動して、思わず涙が出たことがあります。これはソロでは経験できない、アンサンブルの魅力だと思います。

また、アンサンブルは月曜日の夜に行われるので、憂鬱になりがちな週の始めも楽しくスタートすることができます。私にとって週1回の大事なストレス発散の場所になっています。

ワークショップについて感想を聞かせてください

ワークショップでは毎週違う曲を1回30~40分で習って、最後に発表まで行うので、短時間でメロディーを覚える力が身についたと思います。

また、続けて参加することでたくさんのスタンダード曲を知ることができました。私は8年間ほぼ毎週参加してきたので、全部でおそらく300曲以上歌っています。街中で流れている曲が、「ワークショップで習った曲だ!」と耳に入ってくることも多くなってきました。

スタンダードでよく使われる曲の構成やコード進行、作曲家などについても先生方がお話してくださるので、自然と音楽の知識が増えていきます。

講師の演奏で感じたことを教えてください

マイケル先生が演奏するピアノの魅力は、力強く、ずっしり重厚感のあるサウンドだと思います。特にジャズの伴奏をされる時の音の選び方がとてもかっこよく、聞いているといつもうっとりしてしまいます。それでも決して主張しすぎることなく、主役の歌をさらに引き立たせる、とても優しいピアノです。

M’s AngelsのYasuko先生の歌は、美しいソプラノの歌声と表現力がすばらしいです。声や表情を変えて、聞く人に本当に語りかけているように歌われます。また、アドリブで歌詞を一部変えたり、メロディーを格好良く変えたりということをサラッとされます。柔軟で臨機応変な演奏や立ち居振る舞いからも、長年ニューヨークで音楽活動をされていた経験の豊富さが伝わってきます。

Masayuki先生は、洗練された美しい声と、正確な音程と英語の発音で、真っすぐな人柄が伝わってくる歌を歌われます。とにかく歌の技術がすばらしく、重厚なベースからオペラ歌手のようなハイトーンを使い分け、複雑で難しいメロディーも正確に歌いこなされます。

これまでディナーショーや各種音楽イベントで先生方の演奏を何度も聞いてきて思うのは、自分たちのやりたい音楽を押し付けるのではなく、「聞いている人が楽しめること」を大事にされているということです。 例えば、誰もが知っている曲を選んだり、目で見ても楽しめるように衣装の色を3人で統一したり、親しみやすい話題で曲を紹介されたりしています。特にMs’ Angelsのお二人の漫才(?)のようなかけ合いが魅力のMCは、先生方のパフォーマンスの売りの一つだと思います。

ラミーはどんな存在でしょうか?

最初は週1回の趣味程度のつもりで通い始めたラミーでしたが、段々と「歌が上手になりたい」という思いが強くなり、参加できるレッスンやイベントにはほぼ全て参加するようになりました。(アンサンブル、ワークショップ、プライベートレッスン、オープンマイク、コンサート、その他)自分の上達を感じたり、先生や他の生徒さんから褒められたりすると、歌うことがますます楽しくなって、ラミーにかける時間もどんどん増えていきました。

多いときは週4~5回ラミー関係の予定が入っている時もありますし、通勤の車の中でも録音したレッスンを聞いているので、仕事以外の時間はほぼラミーで埋め尽くされている感じです。私の暮らしは完全にラミーを中心にまわっています。それ位、ラミーは楽しくて、私にとってはなくてはならない存在です。

仕事にも良い影響がありました。私は元々とても緊張しやすい性格で、人前で話したり何かを披露したりすることがとても苦手です。初めてコンサートで歌った時も、声が震えて、全く練習通りに歌えませんでした。しかし、何度もコンサートに挑戦して経験を積むうちに、事前にしっかりと練習を重ねて、自信を持てていれば、本番で緊張していてもちゃんと歌えることに気づきました。歌の練習を通じて、緊張している自分への対応の仕方が分かったのです。苦手だった仕事でのプレゼンも、事前に準備と練習を重ねて挑むことで、緊張しながらも落ち着いて話すことができるようになりました。これは思ってもみない良い影響でした。

ラミーで学んだことが、自分の暮らしの色々なことに影響を与えてくれています。